Эпидемия(Epidemia)/エルフの手記:はじめにお読みください
Evoken Fest 2019で来日してくださって本当にありがとうЭпидемия。
感謝の気持ちを込めて、
彼らの代表作であるメタルオペラシリーズを今度こそ完訳したいと思います。
(実は旧ブログにて、3作目の「エニヤの宝」半ばで力尽きた過去あり)
2作目までは歌詞もシナリオも完訳し旧ブログに公開済みで、
そちらで内容を把握されたという日本のファンもいらっしゃるようで、
100%自分が好きだからやってただけの翻訳班としては
光栄の極みなのですが、
過去訳も一からまるっと推敲し直しますので、
旧ブログで既にお読みになられている方も
また読み返していただけたら幸いです。
いやほんと……過去訳読み返すの自分でつらいんですよ……新訳のほう読んで……。
本編開始の前にいくつか語らせてください。だいたい旧ブログからコピペです。
まずはЭпидемия(Epidemia、エピデミア、エピジェ―ミャ)について少々。
wikiの一行目をそのまま訳すと、
「エピジェーミヤは1993年にギタリストのユーリー・メリソフによって結成されたロシアのパワーメタルバンドであり、ハイ・ファンタジーのメタルオペラシリーズで知られている。」です。
(ハイ・ファンタジーとは:現実の世界ではなく架空の異世界を舞台にしたファンタジー作品のことです)
メタルオペラはギターやら作詞やらいろいろ多才なリーダーのユーリー・メリソフさんの長年の夢だったそうで。
(長年の夢、と言っても1作目「エルフの手記」の2004年当時はまだ30歳。若っ!)
元はファンタジー小説「ドラゴンランス」をテーマにするはずが、
執筆するうちにほぼオリジナルになっちゃったとのこと。
あーこれ書いた人ドラゴンランス大好きなんだなー、程度です。
2018年にメリソフさんにインタビューされたすごいメタラーさんの記事も必読です!
http://blog.livedoor.jp/prprprprprpr/archives/9358267.html
露和翻訳が生きがいとはいえ所詮素人翻訳につき、以下に必要最低限の注意事項を。
・2004年から2018年まで、
現時点で全4作リリースされているメタルオペラシリーズですが、
各アルバムにもれなく長文シナリオがついてくるため、
歌詞だけ読んでも内容は正直言ってよくわかりません。
・ゲストボーカルも多数出演されているので「そもそもお前は何役なんだよ?」ってなります。
当ブログの掲載順どおり、
1作目「エルフの手記」オープニングのインストゥルメンタル、
「黄金の竜」に掲載する「前史」からお読みください。
・「エルフの手記」のシナリオ原文は改行一切なしなのですが、
それだと大変読みづらいので翻訳は適当に改行しました。
・例えば主人公のハーフエルフの名前「Дезмонд」を
できる限り正確にカタカナ表記すると「ヂェーズマント」になりますが、
日本人にも馴染みやすいよう「デズモンド」としています。他のキャラもしかり。
・登場人物の表記がころころ変わるのは原文がそういう仕様だからです。
(例:デズモンド、ハーフエルフ、新米の魔法使い、若い魔法使い、など)
重複を避け変化をつけようとするのはロシア語の特徴のひとつなのですが、
さすがにこれは日本人にはわかりにくいだろうと思われる箇所は適当に統一させています。
・元々直訳ができないたちなもので意訳だらけではあるものの、
無意識で力不足の誤訳ならともかく、
ロシア語原詩や原文をないがしろにする訳を故意に捏造することは
当ブログでは絶対にありえません。
「以上の点を踏まえた上で、
エピジェさんの傑作「エルフの手記」を日本語対訳つきでお楽しみいただければ是、幸い至極。
ひとりでも多くのメタラーさんに見てもらえたらいいなあ。」って、
旧ブログで2013年の私が言ってたの見ちゃって泣きそう。その夢ちゃんと叶ったよ。
私情はこの辺で切り上げるとして、
次の記事から「エルフの手記」が始まります。