Пройди свой путь

Эпидемия(Epidemia)中心のロシア語曲翻訳ブログです。

Evoken Fest 2019 : Эпидемия(Epidemia) 2/7 Феанор(フェアノール)

Evoken Fest 2019、9月1日吉祥寺CLUB SEATA公演のЭпидемия(Epidemia)のセットリストを訳していきます。
今日は2曲目の「Феанор(フェアノール)」です。
9分越えの大曲なので演奏時間が限られたフェスではとても無理だと
日本のファンの誰もが諦めていただろう曲です。
セットリストに組み込んでくださって本当にありがとう。

(9月1日の曲数が7曲なので、
 勝手にEpidemia一週間チャレンジということにして連日更新するはずが、
 2曲目のこの曲が
「9分越えでそもそも長い」「CD版は冒頭に語りつき」
トールキン原作なので原作を調べる必要あり」とハードル高すぎたため一日空きました)

曲名の「Феанор(フェアノール)」は、
J・R・R・トールキンの中つ国を舞台とした小説、「シルマリルの物語」の登場人物です。
トールキンは子供の頃に読んだ「ホビットの冒険」と
映画「指輪物語」程度しか履修してないのに、
こんなの私が訳したらガチファンに怒られるんじゃないかと正直不安です。

私同様に原作を未読の方は
こちらの「中つ国wiki」の「フェアノール」の項を参照してください。

https://arda.saloon.jp/index.php?%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%AB

というか元ネタわからないと歌詞の意味はさっぱりわかりません。
冒頭の語り部分も「シルマリルの物語」のロシア語翻訳からの引用です。
wikiの「フェアノールの死」の項を参考にさせていただきました。


語り付きのCD版(2001年「Загадка волшебной страны(魔法の国の秘密)」に収録。
当時のボーカルはマクシム・サマスヴァ―トさんです。
https://youtu.be/36_3O2WVnYg


эпидемия - Феанор

 

現ボーカルのエヴゲーニー・エゴーロフさんのライブバージョン。
https://youtu.be/Mapfp9wjc2I


Эпидемия - Феанор (live 21.12.2014)

余談ですが「エヴゲーニー」の愛称は「ジェーニャ」なのでジェーニャくんと呼んでます。
フィギュアスケートプルシェンコ選手と同名ですね。

 


エピジェーミヤ - フェアノール
Эпидемия - Феанор

フェアノールは足を止めるよう指示した。己の負った怪我は致命傷で、死期が近いと悟っていた。エレド・ウェスリンの山腹から最後の一瞥を投げ、中つ国で最も強固な城砦であるサンゴロドリムの頂を彼方に見やった彼は、迫りくる死が授けた予見の力によって、ノルドール族のいかなる力をもってしたところで敵を打ち破ることはできないと思い知った。だが彼はモルゴスの名を三度呪って、誓いの遵守と父の仇を討つことを息子達への遺言として残し、そして死んだ。しかし彼には墓も霊廟もない。魂が熱く燃え盛るあまり、フェアノールの肉体は灰と化して舞い上がり、煙のように吹き払われたのだ。彼のような者はその先二度と再びアルダに現れず、彼の霊魂もマンドスの館から離れることなく留まり続けた。かくしてノルドール族最強の者は死んだ。偉大なる栄誉を、救いのない嘆きを一族にもたらして。


お前が憎まんとするのは
誰もが楽園ともてはやす地
お前の魂には光が宿る
しかしそこに安らぎはない!

お前は信じていた メルコールは
ヴァリノールを愛しているのだと
お前の耳には嘘のみが届いた
背に突き立てられる刃さながらに

その結果は血塗られていた
同族は涙に暮れる
だがノルドール族の舟は
ひたすらに突き進む

お前の言葉には炎が宿る
お前は恐怖を知らない
神々の呪いすらを
お前は笑い飛ばす

何たる魂なのか!
ふたつにひとつだ
死して新たな地を見出すか
または緩やかに朽ち果てるか

かくも美しいノルドールは
誇り高くアマンをあとにした
神に頼ることなく
彼は先頭に立って
中つ国に踏み入った
呪いを自らに課しながら

お前の剣は輝く
闇の中のシルマリルのように
敵は退却していく
誰もがお前の笑う声を聞く
お前の剣は輝く
燃え盛るお前のまなざしのように
死が迫りくる
だがフェアノールは戦うのだ!
だがフェアノールは戦うのだ!

敵がお前から奪ったのは
労苦の末に生まれた傑作
お前の魂の光が
注がれた宝玉

復讐心に駆り立てられて
お前はアングバンドを目指す
石さえも悪意に満ちた
山々の裂け目を縫って

お前はひとり躍り出た
軍隊をあとに残して
バルログの群れに囲まれて
その輪は狭まりつつある

何故そうも生き急ぐのか
エルフは永遠に生きられるのに
敵に包囲されてもなお
お前はその足で立つだろう

(繰り返し)
何たる魂なのか!
ふたつにひとつだ
死して新たな地を見出すか
または緩やかに朽ち果てるか

(繰り返し)
かくも美しいノルドールは
誇り高くアマンをあとにした
神に頼ることなく
彼は先頭に立って
中つ国に踏み入った
呪いを自らに課しながら

(繰り返し)
お前の剣は輝く
闇の中のシルマリルのように
敵は退却していく
誰もがお前の笑う声を聞く
お前の剣は輝く
燃え盛るお前のまなざしのように
死が迫りくる
だがフェアノールは戦うのだ!
だがフェアノールは戦うのだ!


シルマリルに飾られぬ
王冠などいるものか
根のない木のように
人のない街のように
ありふれた地に
エルフは存在しない
彼らが生くるは歌の中のみ
吟遊詩人が我らに歌う!
吟遊詩人が我らに歌う!

 

Валинор

Ты возненавидел край,
Что для любого рай.
В твоей душе есть свет,
Но ей покоя нет!

Ты верил, что Мелькор
Так любит Валинор
Ты слышал только ложь -
Она как в спину нож!

Кровавым был исход.
Природа слезы льет,
Но нолдоров челны
Вперёд устремлены.

Огонь в твоих речах,
Тебе неведом страх,
Проклятие Богов
Тебя смешит -

Таков твой дух!
Одно из двух:
Или умереть - Землю новую узреть,
Или медленно истлеть!

И прекрасный нолдор
Край покинул гордо,
У Богов поддержки не прося.
И ступил на землю
Первым - Средиземья
Он, в себе проклятье унеся.


Меч твой сверкает,
Как Сильмариль во тьме.
Враг отступает,
И слышен всем твой смех.
Меч твой сверкает,
Как пламенный твой взор
Смерть подступает,
Но бьётся Феанор!
Но бьётся Феанор!

Враг украл твою мечту,
Что ты ковал в поту -
Ведь свет своей души
В те камни ты вложил.

Возмездием объят,
Твой путь лежит в Ангбанд,
В горах ища разлом,
Где камни дышат злом.

Ты вырвался вперед,
А войско отстает,
И балроги вокруг
Свой замыкают круг.

Зачем же так спешить -
Эльф может вечно жить.
Вокруг кольцо врагов,
Ты на ногах -

Таков твой дух...

И прекрасный нолдор...

Меч твой сверкает...

Таков твой дух...

И прекрасный нолдор...

Меч твой сверкает...

Зачем тебе корона,
Коль нету в ней Камней,
Как дерево без кроны,
Как город без людей.
Обыден мир без эльфов,
Их не хватает тут -
Они живут лишь в песнях,
Что барды нам поют!
Что барды нам поют!